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夫は日本、私は上海(伊勢利子)
第12回 海外の全寮制の学校
家業をほったらかして家族で海外生活??
はいっ!あたりまえですが、経済的にとて~も無理です。
考えに、考えたあげく、では、子どもだけでも
海外の学校へやってしまおうか?
というアイディアまで浮かんできました。
たぶんこのころは上の娘が小学校2年生くらい
2歳下の弟が幼稚園くらいのときだったと思います。
いや、まてまて、この案は、とにかく慎重に考えよう。
さすがの私も自分のことではないし
ましてや、まだ右も左もわからない子どものこと!
私は2~3年の間じっくり調査研究に明け暮れました(笑)。
日本国内のインターナショナルスクールに通わせる
ということも考えましたが、自宅通学が条件でしたので
これも都会に住んでないと無理。
このころは海外の小・中学校の情報は皆無でした。
唯一、語学学習専門雑誌のアルクが
海外の小・中・高一貫教育の学校を紹介していました。
私は穴があくぐらい読みましたが・・・
もちろん親は行かないので、子どもだけ行ける学校とは
ヨーロッパ、とくにイギリスの全寮制の学校になり
学費もそのころで1年間300万円くらいかかりました。
スイスの学校ならなんと!!年間450万円とか
500万円とか書いてあり、これはとっても無理と
ただ、ただ、雑誌を眺めてため息をつく毎日でした。
でも、ただ、眺めていてもどうしようもない!
では、次の手のヒントを得るため
この辺の事情に詳しそうな人に手当たりしだい意見を求め
ナマ情報を集めてまわりました。やっぱり聞いてみるものですね!
たくさんの人からさまざまな意見をいただきました。
自分にとってまったく未知の世界って
いくら自分の知識や考えを総動員しても
やっぱり自分では想像もつかないものなのですね!
でも、わけがわからんけれど
とにかく行動を起すと、そのヒントが見つかる!
よく邱永漢さんもおっしゃっています。
自分の考えというのは
過去の自分の経験をもとにして
出てきたアイディアなので
それにこだわっていてはだめ!っと。
いろいろな人に聞いた意見の中で
私を納得させたのは下記のお2人の意見でした。
一人は在日カナダ大使館の女性教育担当官の話
もう一人は私の尊敬する英語の先生です。
なに考えてんの?小さい子どもを親から離して単身で海外へ?!?
そんなことは危ない!絶対にやめなさい!!と
頭から否定された方のご意見は
申し訳ないですが、すっかり無視させていただきました。
2006/10/29