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華南で働く(大道寺健)
第30回 中国四千年の味
中華料理は、世界三大料理の一つに上げられ、
とても歴史のあるものですが、ラーメンも中華料理の一つと
思われている方が多いのではないでしょうか。
そして、中国四千年の歴史に育まれた味は、さぞ絶品であろうと
私は想像していました。思うに『中国四千年の味』と言う、
キャッチコピーは、中華三昧と言うラーメンにつけられたコピーで、
CMによりコピーが一人歩きしたのではないでしょうか。
私も一番最初に中国に来たとき、さぞかし本場のラーメンの味は
おいしかろうと思っていました。しかし、初めて入った麺専門店での
ラーメンの味は、激マズ…。、麺はポソポソ、スープは化学調味料が
たくさん入ってるのか、とても飲めるようなものではないシロモノ。
口を数度付けただけで食べるのを止めてしまいました。
ラーメンは、戦争で中国に来た兵隊が製法を日本に持ち帰り、
改良を加えられて、今、我々はおいしいラーメンを食べることが
できるようになったようです。
ちなみに、日本で言うラーメンは、中国ではラーメンとは言いません。
拉麺の「拉」と言う字は、伸ばすと言う意味で、
日本語でラーメンに相当する中国語は、「面」の一文字のみを使います。
ただ、私にとっては、おいしくない麺も中国人にとってはおいしいようで、
中国人はよく麺を食べます。日本のラーメンに使う麺のようなものから、
刀削麺等、地方ごとに特産があるようです。
この麺の世界に、日本の会社が中国に進出して非常に
発展しているようです。上海や深せん在住の方なら、
ほとんど知っている『味千らーめん』。
もともとは熊本の会社のようですが、中国でチェーン展開を図っており、
中国の外食店ランキングにも上位に入るような発展をしています。
確かに、『味千らーめん』はよく流行っていて、どの店も食事時は
満員になっており、行列の出来る店もあるほどです。
私も時々、行きますが味はまだまだ日本のおいしいラーメンには
敵わないとと言ったところでしょうか。
しかし、この、『味千らーめん』は、日本企業が中国に進出し
成功した企業の一つにあげられると思います。
2006/06/02