戸田ゼミ通信アーカイブ トップページ >> 華南で働く(大道寺健)
華南で働く(大道寺健)
第23回 中国人は携帯がステータス?
中国人は、かなり見栄っ張りだと思いますが、その中国人の
見栄の象徴が携帯です。携帯がその人のステータスを
表すみたいなところがあり、全員ではありませんが多くの
中国人が良い携帯、即ち高価格の携帯、見栄えの良い携帯を
手に入れたいと考えているようです。
中国人の友達から聞いた話では、食事のとき、テーブルに
自慢の携帯を置き、それによって自分はお金があると
言うことを示すことがあるようです。
また、中国人の同僚が、とても高そうな良い携帯を買ったので
ビックリしたのを覚えています。彼女の当時の給料は、
2,000元(28,000JPY)前後だったのですが、3,000元位する
携帯を買ったのですから、そら驚きますわな。
日本で言えば、20万の給料をもらっている人が携帯を買う為に
30万出した訳ですから。まあ、30万円もする携帯はありませんが。
このように、自分の給料の1.5倍もするお金を携帯に
つぎこむと言うことは、携帯に対する中国人の考えを
良く示していると思います。
日中間においてモノやサービスの値段のほとんどは、
中国のほうが安いですが、例外的に中国のほうが
高いモノがあります。それが携帯と車です。
2002年に私が中国で生活を始めるに当たって、最初に
購入した高価なものが携帯でした。2002年当時の日本では、
携帯にカメラが内蔵されてあるのが標準となり、
携帯からインターネットに接続できるのが
当たり前の状況だったと思います。
一方、海を隔てた中国、2002年当時でも白黒の携帯が
1,000元程度で売られていました。日本では、無料でも
配られていない白黒携帯が海を隔てれば1万日本円を超える
金額で売られていることに驚くと共に理解に苦しみました。
日本で出回っているような携帯は、5万日本円以上していました。
そして、お金のない私は、やむを得ず白黒のPanasonicの
携帯を1,000元前後で購入しました。
それ以後、多くの中国人から私の携帯を見せてと言われ
見せてきましたが、興味を示すのは、携帯ではなく携帯に
ついているストラップ。私のストラップは、親戚に作ってもらった
手作りのものなので珍しいのは珍しいのですが。
このような悲しい記憶も残した携帯も3年使用してお役ご免となり、
奮発してソニーエリクソンの高価格帯の携帯を昨年10月に購入しました。
私のステータスは上がったんでしょうか。
2006/03/24