中国人は遠慮がない人が多いので、会っていきなり、
給料はいくら、結婚はしているのか、中国に住んで何年に
なるのか、ご飯は食べたか等々、色々な質問を受けましたが、
最も返答に困る質問が、

「中国は、好きですか？」

と言う質問です。この質問は、感覚的なものが
多分に入ってくるので、中国語でその感覚的なことを
返答するのは非常に難しいのです。

逆に、「中国の嫌いなところは？」と問われれば、
即座にいくらでも答えられるんですが。

例えば、交通マナーが悪い、食事の際食べ方が汚い、
携帯を辺り構わずかけ、しかも声がでかい、たんやつばを
吐き散らす等、要するに行儀が悪い、公衆道徳がなっていない点が
一番嫌いです。マナーの悪さに耐えかね日本に戻る人もいるようです。

では、表題に戻って、「中国の好きなところは？」と言うと、
過剰に気を使わないで済むと言うことでしょうか、中国人は、
嫌いなものは嫌い、好きなものは好きとはっきりと言います。

例えば､食事等に誘った場合でも、都合が悪ければ、
はっきりと都合が悪いと言ってくれますので、日本のように
あの人を誘うとどう思われるだろうかとか、本当は都合が
悪いのに嫌々付き合いで参加したりと言うことは
基本的にないと思います。

更に中国の好きなところを付け加えると、感覚的なものに
なるので理解し難いかもしれませんが、

中国では、思いっきり手を伸ばして伸びをすることができる

と言う点でしょうか。日本の場合だと、感覚的に伸びをしようと
思っても、伸びをする前から手が誰かに当たらないだろうか、
こんな所で伸びをしても良いのだろうかと色々考え、
結局伸びをしない、伸びができないと言うことになると思いますが、
中国の場合は、伸びをして手が誰かに当たったとしても、
「不好意思（ごめんなさい）」と言えば済み、
気兼ねなく手を伸ばすことが出来る点が私にとって好きなところです。

このように中国にも、好きなところがあるので、
中国に3年もいるのだと思います。

2006/03/01