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華南で働く(大道寺健)

第9回 就職活動記 6

面談も佳境に入り、所長さんから思いもがけない事を
言われたのですが、それは私の希望に合う求人先があるので
先方に問い合わせてみるというものでした。

私は、登録したその日に、紹介してもらえるとは
全く思っていなかったので、まさに晴天の霹靂でした。

話を聞くと、その求人は、かなり前から出されていたので、
今は決まっているかもしれないが、とりあえず先方に
問い合わせてみますと言うことでした。

また、所長とその求人を出した先の社長は知り合いとの事で
よく知った間柄と話されていました。そして、所長は以前、
C社の香港事務所で勤務をしてから、上海を立ち上げたのですが、
その香港時代に知り合ったと言うことでした。香港時代には、
お互いの事務所が一つの場所をシェアして借りていたそうで、
机を並べて仕事をしたこともあるので良く知っていますと言われてました。

ところで、斡旋会社が転職の仲介を急ぐのは当然と言えば
当然なんです。と言うのも、彼らは、転職を仲介することで
収入を得ていますから条件に合う求人先があれば
一刻も早く紹介したいと言うのが本音だと思います。

まして、日本人は希望給与が高いですから、その分彼らの
フィーも高くなります。一般的に、紹介した人の給与の2ヵ月分
もしくは年収の何%と言う形で彼らは報酬を得ます。

そして、面談のその場で、所長が求人先に問い合わせたところ、
まだ求人中であるとの事。

早速、私の履歴書と職務経歴書を送付してもよいかと聞かれ、
いきなりのチャンスを潰す必要もないと考え、
送付してもらうことにしました。

2005/12/27