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華南で働く(大道寺健)
第5回 就職活動記 3
就職斡旋の会社で、職は見つかると言うことを言われて
心丈夫になった私でしたが、就職斡旋の会社に登録するのは、
初めてでしたのでこの事務所を興味深く観察していました。
就職斡旋会社への登録は、
登録申請書記入→中国語テスト→面談
の形で進められました。
まず、気付いたのは中国人の人たちも登録していたと言うこと。
中には、親と一緒に登録に来ていた人もいました。
この就職斡旋会社は、日系で、日本人を対象にしていると
思っていたので、中国人も登録していたのを見て、
ここは中国だから当然に中国人も対象にするんだなと思いました。
もう一点気付いたのは、スタッフは圧倒的に女性の方が
多いと言うこと。この業界の特徴なのかもしれませんが、
私が登録した会社で思い返しても女性の方が
圧倒的に多いです。80%以上は女性ではないでしょうか。
やはり、人の話を聞いて、就職の世話をすると言う仕事は
女性に向いているのでしょうか。
さて、就職斡旋会社への登録に戻りますが、
登録申請書を記入した後、中国語のテストが行われました。
このテストは、中国人の方から中国語で質問を受けると
言う形で進められ、質問も難しい内容が問われることはなく、
「なぜ、中国に来たのか?日本では何をしていたのか?
どのような仕事に就きたいのか」等、一般的な質問がなされます。
私も当然、このテストを受けました。この頃の私は、
中国に来て1ヶ月少々の時間しか過ぎていませんでしたので、
中国語は殆ど話せませんでした。
殆ど話せないと自覚してましたが、実際まだまだと他人に
言われると落ち込むものです。当時、テストで先方が
言っている中国語を少しは聞き取れましたが、
全くはなすことができなかった事を覚えています。
そして、中国語のテストの後、前回お話した、日本人の
女性の方との面談を行ったわけですが、
経理業務はコンスタントに募集があるので、必ず探すことが
できるという言葉以外に、もう一点以下のような
重要なことを言われました。
「この会社に登録している日本人は、数千人いるが、
その90%以上は中国語を話せるレベルにある。あなたも
自覚していると思うが、中国で働くには、中国語を
話せることは最低条件の一つだ。だから、早く中国語を
習得して、もう一度面談に来てください」
要約するとこのような事を言われました。
はっきりとその時点での中国語のレベルを言われましたが、
私も中国で働くにあたっての疑問や不安な点を質問し、
先方の方も熱心に答えてくださり非常に有意義なコンサルでした。
また、今回の登録の目的である今後の進路の指針を
得ると言う点からも大変有益なもので、この面談を機に、
中国語の勉強に一段と熱をいれて励みました。
2005/12/10