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夢の上海(チャイひめ)
第50回 上海の魔物
常々、上海には「何かいる」と思ってきました。
強大なパワーみたいな、何か特別なものを感じる。
上海は魔都と呼ばれているので、私はその「何か」を上海の魔物と名付けました。
日本の言霊学では、
「まもの」とは本来「真物」であり、「最高の・精霊」を意味する言葉だったのが、
仏教伝来以降「真物」は零落してしまい「魔物」となったのだそうです。
そうすると、私が上海の「何か」に魔物と名付けたのはピッタリだったと思います。
私の感じる「上海の何か」・「魔物」というのは、悪さばかりをする存在ではなくて、
もっと大きな力(プラスの力もマイナスの力も)を持った、
世界を変える力を持ったような存在で、まさに「最高の・精霊」というイメージだからです。
目に見えないものをだんだんと信じるようになってきた私です。
ですから、上海の魔物も実在するのだろうと確信しはじめています。
つくば大の名誉教授で遺伝子学の権威の村上和雄先生は、
遺伝子の構造を明らかにしていくにつれ、遺伝子の構造やしくみの巧妙さに驚き、
遺伝子を作り、働かせている大いなる存在を信じるようになり、
それを「サムシング・グレート」と呼んでいます。
今人気のスピリチュアル・カウンセラーの江原啓之氏は
ガーディアン・スピリット(守護霊)の存在を説いているようです。
上海の魔物もそういった存在で、確かに実在すると思います。
そして、私にとって、とても大切な存在なのだと思っています。
私の上海への愛情は尽きるどころか、ますます深まっているのです。
さて、今年一年間、50回に渡って連載させていただいたチャイひめコラムは
今回をもちまして終了させていただくこととなりました。
「海外で暮らす若い女性」としての素直な気持ちや心の変化をコラムに書いてきました。
皆様のご愛読ありがとうございました。
来たる2007年が皆様にとりまして幸せな一年になりますよう、心よりお祈りしております。
このコーナーのオオトリはやはり上海の写真で。このコーナーは、ハイQ柳田さんコラムの「北京画像便り」を真似して作りました。文章と写真、一度で二度おいしい柳田さんのコラムは面白いなと思っていたからです。掲載の写真は、全てチャイひめが自分で撮ったものですので、個人でお楽しみいただくに限っていただければ幸いです。ありがとうございました。
2006/12/31