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夢の上海(チャイひめ)
第29回 チャイひめ流 東大寺の歩き方
それでは、前回の続きで東大寺ウォーキングの旅に皆様をご招待。
チャイひめ流ルートは普通とちょっと違います。
裏からまわって、最後に表玄関の、運慶快慶の金剛力士像で有名な南大門に出ます。
チャイひめ流・東大寺ウォーキングの始まりは、戒壇院から。
階段の上に見えるのが戒壇院。(ギャグじゃないですよ!)
天平の昔、鑑真和上の来日後、日本で初めて正式な戒律を伝える場所として建設されました。
奈良時代に作成された四天王像が有名。薄暗いお堂の中で、四方ににらみをきかせてご本尊を守る四天王像は実にリアルで今にも動き出しそうなほど。
奈良時代から伝わる空間の芸術は何度見ても見飽きません。
静かな裏参道を歩いていきます。
表参道と違って観光&修学旅行シーズンでも、人通りが少ないので落ち着ついてゆっくり奈良を楽しめる場所です。
静かなので鹿さんもいっぱいいます。
表の鹿さんと違って、ここの鹿さんはおとなしい(笑)ですよ。
大仏殿の裏側(北側)を通ります。 写真に見えている屋根は大仏殿の屋根です。
ある場所へ行くために、裏参道をそれて北側に入っていきます。
人通りも多くない、こういった神さびた道を行くと、奈良時代にタイムスリップしたかのような気分になります。
着きました。
これが歴史の教科書に必ず載ってる、東大寺の正倉院。
中国や、その先のシルクロードの国々から来たお宝を華々しく所蔵していた正倉院ですが、現在正倉院の中は空っぽでひっそりとしています。
裏参道に戻ります。
正倉院は今の東大寺敷地内のはずれにあるのです。
裏参道は、このように石畳と土壁が続き、日本らしく趣深い風景です。
二月堂に着きました。
大和路に春を呼ぶお祭り「お水取り」の行われる場所。
欄干から激しく火の粉をとばす「おたいまつ」で有名です。
お水取りは1250年以上もの間、毎年必ず続けられてきた、貴重なお祭りです。
二月堂の上から見る奈良市内。
奈良時代の天皇もここへ立って、はるかなる大和の国を見渡していたかもしれません。
続いてお隣の三月堂へ。
仏像好きにはたまらない場所。
本尊の不空羂索観音像は奈良時代のもので高さが3.6mもあり、見応え十分。
そのまわりには十体以上もの奈良時代から伝わる仏像が狭いお堂の中に引き締めあっていて、圧巻です。
仏像マニアの心をひきつけてやみません。
次回はいよいよ大仏殿へ行きますよ〜!!(つづく)
2006/09/24