戸田ゼミ通信アーカイブ トップページ >> 夢の上海(チャイひめ)
夢の上海(チャイひめ)
第19回 駐在員の仕事ぶり
「駐在員」と聞くとエリートサラリーマンというイメージがありますね。
私が現在勤めている会社は小さな日系企業で、常駐の日本人スタッフは私だけ。
となると、中国国内や日本の取引先の日本人と、
日本的にやりとりするのが、私の大事な仕事の一つなのです。
こうして駐在員の方達と接して思うことは、確かに優秀な方が多いということです。
海外での事業を任されているわけで、その人の仕事ぶりを評価してのことですし、
実際に会社の期待に応えられるような人が、駐在員なのです。
(残念ながらこれとは反対で、”左遷”的に海外へ飛ばされている人や
ひよひよの若造に経験を積ませるために海外に派遣しているという場合もありますが。)
それに、中国での仕事は日本での仕事よりスケールが大きいことがしばしば。
例えば製造業なら、日本の本社は300人程度の従業員なのに、
中国の工場は3000人の従業員を抱えていたり。
それで、日本で部長クラスだった人が、中国では総経理だったり。
部下の人数の増え方も半端じゃありません。
営業職のスケールの広がりもすごいもの。
日本の営業部長と中国の営業部長は、営業テリトリーがまるで違います。
日本では、各地に営業所がある場合が多いので、
「関西地区」とか「北関東」などエリアごとの受け持ちになりますね。
もちろん各営業所に何人も営業マンがいたりします。
それが中国になると、広い国土の中、営業所も日本人営業マンも少なく、
今日はハルピン、明日はシンセン、明後日は成都、というように
ものすごい距離を出張の連続、なんてことも。
良くも悪くも、やりがいのある仕事、ということです。
その大変な仕事をテキパキこなしたり、
中国や世界の産業界の動向に詳しく先見力があったり、
語学力やマネジメント力の高さで部下をうまく動かしたり、
外国人にも負けない折衝力の強さがあったり、
スマートに知的に仕事をしている人も多くいます。
私はただただそういう人たちを見て、憧れ、尊敬するだけですが、
異国でスマートな仕事ぶりで働く人たちと一緒に仕事をしていく中で、
自分もそんなふうにスマートに仕事ができるようになればいいなあ・・・
と思っています。
一戸建ての別荘が建ち並んでいます。お金持ちの別荘です。お庭にはプールも付いていますね・・!!
2006/08/03