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夢の上海(チャイひめ)
第9回 3月8日は国際婦人デー
中国では3月8日は国際婦人デー(三八婦女節)といって、
働く女性は半日、もしくは一日お休みになります。
もちろん会社によって違い、私の会社では休みはナシでした(涙)。
この日女性達は皆でショッピングに出かけたり、旅行したりします。
当日だけでなく、前後の土日などには、この日を記念して
個人や会社で集まった女性だけの団体が旅行などをしていて、
そういう光景を見ると「もうすぐ春なんだなあ」と思える
春のはじめの風物詩でもあります。
前後の期間には、服屋さんや化粧品屋さんなど女性客の集まるお店では
割引やプレゼントのサービスをするところも多くあります。
そういえば、私の行き着けの美容院でも割引期間だったような…。
近々行こうっと。女性には嬉しい期間です。
日本にはなじみのない「国際婦人デー」ですが、
これは国連の定めた記念日なのだそうです。
女性の参政権や働く権利など、女性の自由と平等のために戦ってきた
近現代の女性のための日、フェミニズムの日ということです。
賛同する多くの国が国の休日と定め、各地でイベントが行われるとか。
さて。
中国の国が定める祝祭日をご紹介。
1/1 元旦
旧暦1/1 春節(3日間)
3/8 国際婦人デー
3/12 植樹デー
5/1 国際労働節(メーデー)
6/1 国際児童デー
7/1 中国共産党設立記念日
8/1 中国人民解放軍建軍日
9/10 教師の日
10/1 国慶節(2日間)
この中ですべての人が休みなのは赤字、
該当者が一日または半日休みなのが青字の日です。
黒字の日には、各地で記念式典などが行われるだけです。
また季節の行事は、旧暦の太陽暦で行います。
旧暦1/1 春節
旧暦1/15 小正月(元宵節) 湯圓という団子を食べます。
旧暦5/5 端午の節句 ちまきを食べます。
旧暦7/7 七夕
旧暦8/15 中秋節 満月を見ながら月餅を食べます。
旧暦9/9 重陽の節句 高い所で菊の花のお茶やお酒を飲みます。
中国人は家族をとても大切にしますので、
こういった季節の行事には、必ず家族そろって食卓を囲み
おいしい食事を食べるのが風習です。
祝祭日に関しては、形骸化した日本の休日よりも、
一つ一つの休日に意味があるのが特徴かもしれません。
祝祭日からもそれぞれの国の文化や習慣がよく分かるものですね。
私達が中国の祝祭日を聞きなれないのと同様、
中国人も日本の祝祭日になじみがありません。
中国の日系企業に勤めていると
「今日は日本はお休みだから、日本側と連絡できない」
ということがよくあります。
そんなとき、中国人からは「今日は何の日ですか」と聞かれます。
「成人の日」「海の日」「体育の日」「勤労感謝の日」などと答えると
キョトンとしていたり、爆笑されたりします。
自分が常識だと思っていることや、
自分の国では当たり前だと思っていることが、
一歩外に出てみるとそうではないのだと、
こんなことからも痛感させられます。
上海バンドにあった北京五輪のモニュメントをパチリ。撮影したのは、私が復旦大学に留学していた2002年8月当時。しかし次の年に上海へ来た時にはありませんでした。もちろん今もありません。この像はどこへ行ってしまったのでしょう。不思議です…。
2006/03/08