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実験の日記の新聞(坊井重久)

第75回 起こったことはみんないい。

好きな作家の一人である村上春樹と
村上龍の対談本
『ウォーク・ドント・ラン』(講談社 1981年)は、
絶版になってしまっていますが、
若かりし頃の創作秘話から両村上の奥さんの話まで
出てきて、面白い本です。

そのなかで、村上春樹は、
what happened is all good.
起こってしまったことはみんなよいことである、
という感覚が何となく分かる、と言っています。
後悔というものをしたことがないと。

私はたっぷり後悔するタイプですが(笑)、
この起こったことはみんないいという感覚は、
何となく分かりますし、
非常に“悪い”と思えることが起きても、
この言葉を思い出し何とかしのぐことができたのでした。

(2005年10月28日)

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