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実験の日記の新聞(坊井重久)

第59回 「捨てる本」ブームの時代があった

そんな私ですから、
「どうやれば捨てることができるか」
なんていう本をかなり買って読みました。
ただ捨てるだけだというのに、
マニュアルを必要とする現代人の
「鑑」ですね。私は。

でもどうやらそういう思いをもつ人は、
私一人だけではなかったようです。
『「捨てる!」技術』(宝島社新書)が
ベストセラーになってから、
続々とそういう系統の本が出てきたのは
記憶に新しいところです。

モノを追い求めてきた日本人が、
とうとうモノにあふれすぎてしまい、
捨てることに欲求を求めたのでしょう。
今度はどの国が、「捨てる」欲求を
求めるのでしょう。中国でしょうか。

(2005年10月12日)

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