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実験の日記の新聞(坊井重久)
第57回 人生は「未完」がちょうどいい
私のコラム第6、7回「実験の日記の新聞とは」で、
「人生を実験と捉える」という考え方を
ご紹介させていただきました。
先日お会いした方が、この考え方に
共感したと仰ってくださり、うれしくなりました。
そのとき、確か、人生はもともと未完、
というようなお話が出たように記憶しています。
(違っていたらごめんなさい)
僕の好きなアーティスト横尾忠則さんが、
「人生は未完でいい」というようなことを
著作に書いていて、救われた気持ちになったことがあります。
つい「完全主義」を目指してしまい、
そんなの土台無理で凹むことの多かった私にとっては、
いつも思い出すとてもいい言葉です。
人生を「映画」と捉えて、最後のクレジットで、
主人公/監督=自分から始まって、共演者がズラズラ出た後、
「未完」という文字が出て終わり。でいいんじゃないでしょうか。
(2005年10月10日)