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実験の日記の新聞(坊井重久)
第2回 まずは自己紹介を
私の人生に少なからず影響を与えた
松尾スズキ氏(あの宮藤官九郎氏も所属の「大人計画」
主宰にして、作家・俳優・演出家)の最初の小説
『宗教が往く』には、長い長い、
小説本文の5分の1くらいの長さの
「小説の前に」という部分があります。
そこでは、この小説を書いているのが
どういう「人間」か、つまり長ーい「自己紹介」が
面白おかしく書かれています。
ちなみに、私は失礼ながら、この小説の中で、
この部分が一番好きです。
確かに、自己紹介を長くやらないと、
無名である「私」の文章を読む気にもなりませんから。
私もそれに倣い、このエッセイでは、
まず自己紹介をしていこうと考えています。
(2005年08月16日)