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散歩しながら(ぼうちゃん)

第98回 腹を括って

この一年、
知り合いが何人も
癌で入院手術しました。

談志も死んじゃったし。

みんな地震津波放射能が
ボデイブロウのように効いたのかな、
そんなこたあないか

と友人につぶやいたら、

そんなことありそう。
こちらも、劇団の先輩、後輩、重鎮
次々とあちらへ。
私も深部の傷癒えず。

という返事が来ました。


外へ向いていた気持ちが
自分の中を見つめるようになった気がする。
内省というのですか。

私もそうだけれど
周りの人たちにも感じます。


つい最近まで外車を乗り回して
かっこいいと思っていた若者が
あまり高級車に関心がなくなってきたし

夏の夜に
近くの道路をエンジン音高らかに

バイクを飛ばしていた
暴走族の兄ちゃんたちも
今年は静かだった気がします。

 

ホントとはさ、
カネは腐るほどあって、

人知れずボランティアっていう生き方が、
だんぜんかっこいいんだぜ、

なんてうそぶく青年もいます。


絶対とか安全とか
安易に信じていたことが

まったくそんなことは
絵空事だと
心底自覚した。

しゅんとなって
みんな元気がなくなってしまった。

 

しかしこんな中でも
投資家は違っています。

投資で成功している人の頭の中は

バブル崩壊は懸念していても
そこで経済が終わるとは
全く考えていない事です。

経済は人間がつくるものだから
極度に恐れるに足りないと考えて

時間的に多少長くなっても、
経済や景気は必ず波のように繰り返すものだ。

今回の引き波が最後で
二度と波がやってこない

なんて事はあり得ないと
確信しているようです。

腹を括っていますね。

そんな人でなくては
投資で食ってはいけないのでしょう。

 

地震津波放射能で
ダウンを奪われたけれど

まだ死んじゃあいないわけで
自分の内面をみつめるという
プラスの効果もあったのだから

腹を括って
元気を取り戻すことですね。

2011/12/14