それにしても、株は学ぶことが多いものです

経済的な足しになる為の手段であると同時に、
学びの場を与えてくれます。

少しでもうまくいくと、うぬぼれて
軽く見たり、舐めてかかります。

往々にして、傲慢になるときは、
大きな落とし穴に落ち入りやすくなります。
儲けの後に大損が起こりやすいのです。

取らぬ狸の何とかで、
起こる可能性の少ないことを思い描いて、

上がったら、儲けたらと
自分に都合よく考えて、
希望的観測を持ち続けます。

冗談半分に
儲けたら豪華客船で世界を巡り
カジノ、ラスベガスでまた大儲け

金髪美女に囲まれ葉巻くわえて
大判振る舞い、
絵に描いたような成金生活
さすがに本気ではないが

運の良さだけで勝ち続けられるほど
甘い世界じゃありません。

ついこの間の株の暴落で
儲け分もみんな吹っ飛び

狸の皮算用も当てが外れて青くなり
こんなときこそナンピンだと言われても

追加の資金がないのが第一の原因とはいえ
余裕を持って見送ったわけではなく
呆然としてなすすべがなかったということです。

確信を持って、
自分がこうだと思ったことを変えずに、

かたくなに自分が当初に抱いた
相場観に拘り続けるとか、
ナンピンという手を打つならサマになりますが、

相場とは刻々と変化しているにもかかわらず、
その変化に応じて
新たな手を打つことなど出来なかったのです。

自分に対する欺瞞です。
他人をだますことではなく、
自分をだましたことです。

相場が変化しているにもかかわらず、
それを覆い隠してしまったことです。

自分に対して嘘はつけませんから、
大いにストレスを抱えることになります。

たかが株などとは言えません。

相場は何度もこれでもかと私を試しに来ます。
小心で欲が深くて優柔不断な
みっともない私を晒してくれます。

人生において大いなる試練を与えてくれるのです。

2011/10/26