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散歩しながら(ぼうちゃん)
第83回 いつのまに
もう随分
前のことになりますがラジオで
漫画家の山藤章二と
落語家の志の輔の番組があり
その中に川柳コ-ナ-がありました。
そこへよく投稿していました。
特選に選ばれると一万円の褒美が出るので
ちょっとした小遣いにしていました。
残念ながら年間大賞を選ぶという前に
その番組は終了してしまいましたが
楽しい思い出になっています。
それまで続けていた俳句会は
有志が始めた句会も
同人誌の四冊目を出したところで
資金の面で難しくなり
また自分の俳句も中だるみの状態だったので
自然消滅の形で終わりました。
その頃たまたま新聞か雑誌でみた
無名の人の川柳が面白かったので
ひとつやってみようかという気持ちになったわけです。
渋滞の先頭にいる耕運機 作者不明
この川柳は印象に残っていて
情景が鮮やかに浮かんで
しかもおかしみが後からじわじわ感じられ
私の中では秀逸です。
私も鉛筆なめなめ
思いついたことを川柳にしてみようと
手帳に書いては面白そうなのを投稿して
褒美を貰っては嬉しがっていました。
偉そうにしても知ってるガキの頃
俺は痔だ何で脳波を調べるの
そのあげく朝からドリンク飲んでいる
偏屈が言われてうれし個性的
卓袱台を引っくり返す夢でした
などなど
特選のなかでもよく覚えているのは
いつのまにいなくなってる猫と父
これは俳句をもう一度気を入れなおして
やってみようと思いを新たにした、
きっかけの川柳です。
2011/09/30