有名な人でなくても、
長生きしている人たちは自己肯定力を感じさせます。
Qさんがよく言う楽観に通じます。

 

超がつくようなベテランの俳優や、
映画監督をみていると、どの人も、
自己肯定力が強く
だから表現の仕事が出来るのだと感じます。

長寿で、かくしゃくとして活躍されている人は、
じぶんを肯定する力が強いということですね。
じぶんが生きていることを、肯定的に見ている。

「生きていてもうしわけない」という感覚も、
それはそれで面白いが

息長く活躍してきた人は、そうじゃない。
生きていることをいいって思っているし、
またそのことを自分の力にしているということですね。

年をとるのは、弱虫にはできないとも言います。
自己肯定力と
弱虫にはできないは、
違うことを言ってるようですが、　
同じことのようにも思えます。

じぶんを、ばかにしちゃいけないってこと。
他人もだけれど、じぶんをなめちゃぁ駄目なんですね。

 

若いときから落語が好きで聴いていましたから
名人桂文楽がよく、

長生きするのも芸のうち、

といっていましたが
子供のときに聴いて理解できなかったことが
いま分かる気がします。

この間も地震の災害あと、
避難続きで体がこたえてるだろうおばあさんが、

『私は欲張りだから足も悪いし目も悪いし
いろんなとこが悪いの。

ほんといいのは顔だけなの。
ほんと顔だけはいいの、困った困った』

といって周りをしっかり笑わせていましたが

このひとなんかまさに
長生きするのも芸のうち、
年をとるのは、弱虫にはできない

と胸を張って言い切れる人なのでしょう。

2011/07/26