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散歩しながら(ぼうちゃん)
第44回 イチロ-の重心
成功者のたとえに
イチロ-は少し極端ですが
テレビのインタビュ-が秀逸だったので
つい書きたくなりました。
イチロ-の生き方の基本は
秀逸で見事なものです。
本職のプレ-はもちろんのこと
他の仕事に就いても成功間違いなかったでしょう。
成功するのに必要なことは
気持ちが8割といいますが
その気持ちの持ち方が異常に強い。
野球の選手ですから
負けたくない気持ちがあるのは当然ですが
強さが尋常ではなく
その気持ちをコントロ-ルすることにおいて秀逸です。
また個性的なことを語っています。
始めたら続けること。
自分を見つめるもう一人の自分がいる。
こういうことは誰でも言いそうなことですが
またこのくらいなら真似ることも
出来そうだと思われそうですが
根性とか
120パ-セント力を出せなどと
精神論を主張しません。
6割のちからで10をめざすことを心がけ
心が興奮状態や
お祭り気分のときには
重要な判断決定はしないと言っています。
いかにもイチロ-らしい独特の雰囲気で
身体全体がきらきら輝いています。
的確に物事の核心を付く言葉があり
言葉が立ち上がってきて
聞くものに強く訴えてきます。
運動神経
視力とか
こういったものはイチロ-の天性で
同じ野球の選手の中でも
群を抜いている能力であり
真似のできないことです。
私はいつも有名選手を見るときは
気の重心を見てしまいますが
イチロ-は一流選手の中でも変わっています。
というよりほかに見たことがありません。
たとえばプロ野球の有名な王、長島選手、
今では松井、松坂選手、
相撲の横綱大鵬、北の湖、千代の富士、今の白鵬、
ほかのスポ-ツでもアスリ-トをみると
一流の人はみんな気の重心が丹田にあります。
いわゆる安定した身体です。
ところがイチロ-はそこにはないのです。
さあ、何処にあるでしょうか(笑)
インタビュ-の中で
王さんに対する印象を聞かれ
ちょっと考えてイチロ-は答えます
王さんは何であんなに白いんでしょうかね
と答えたときは最初何のことかと思いましたが
イチロ-が言うに
王さんは色々な色を経験しただろうに
最終的にまっさらな洗い晒した
木綿の白のような人だというのがすごい
というのです。
ホームラン世界一の
記録を持つ自信なのか
王さん個人の人柄なのか
まっさらな白というのが驚くと語っています。
この見方がイチロ-の面目躍如たるところです。
こういう天才が天才を語る
いわゆる芸談を聞くのは大好きで
本質のところは分からなくても
そんなものかと想像し
聞いたり読んだりするだけでも満足です。
こういう充実した時間を
原発放射能の不安でかき消されていくのは
本当に癪な話だ。
2011/04/28