何のために生きるかと言われれば
仕事をしたいからと答えるしかない。

人は一生仕事をして生きている。

仕事をするためには健康でなくてはならない。
その仕事が好きでなくてはならない。

健康でしたい仕事をしている間が
人間生きているということになる。

 

と、まあまじめなことを言っていますが
本音のところはどうでしょう。

 

清貧の思想のように清く貧しく
お金に関してはやせ我慢、なんて

言っていないだけまだマシですが。

人間というのはやっぱり遊んで暮らせて
やりたいことが出来る生活が理想だろうし

本音かもしれません。

 

普通の人がぜいたくをして、
いい服着てうまいもの食べて旅行して、
というテーマや目標がなくては
この世の楽しみも半減してしまうでしょう。

 

遊んで暮らせてやりたいことをする

その究極のものは何だって言えば
子供の世界でしょう。
子供は一日中遊んで暮らしてそれが幸せですから。

遊びをせんとや生まれけむ、
戯れせんとや生まれけむ、です。

 

理想もへったくれもありません。
全部が遊びで、生活そのものが遊びです。

子供は遊び戯れることがすべてです。

 

これが大人になると
複雑にやりたいことが増えていきます。
たくさんな欲が悩みの種になっていきます。

そこで君子（大人）に対して
三つの戒めをあげています、

若いときは色に、

壮んなときには戒むるに、

そして老いては得ることに

気をつけろと戒めていますから

私なども
あまり欲張らず淡々としていたいと
思うわけですが、
現実は君子どころか

実にあれこれ欲をかき
あくせくしているなあ、というのが実感です。

 

私の理想はいつも
背筋を伸ばして飄々としたひと

矍鑠（かくしゃく）として前をゆく夏帽子

こういう老人の姿なのですが・・。

2011/03/07