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散歩しながら(ぼうちゃん)
第20回 チンプンカンプンな話
気の重心の位置とは
またわけの分からないことを
言うと思うでしょうが、
私が例の判定法で診ると
患者の気の重心が何処にあるか分かります。
見えるのではなく感じるのですが。
ほとんどの患者の気の重心の位置は
上のほう、つまり頭や咽喉の位置にあります。
不安定です。
これは免疫が落ちている状態です。
私は電車に乗ったときなどはよく
向かい側に座る人たちを観察しています。
失礼ですからジロジロしたりはしませんが、
気の重心を見ることにしています。
現代の老若男女ほとんどの人が
頭に重心があり免疫が落ちていて
大変だなあと思います。
具体的な例を挙げます。
私の菩提寺の住職の息子さんは
若くして比叡山に修行し
1994年に千日回峰を満行し
大阿闍梨になりました。
ニュ-スにもなり有名な人です。
修行中の
回峰七百日満行した日から九日間、
堂入りと言って
断食、断水、不眠、不臥で
一日三座の勤行では
命を落とす人がいるという大変な苦行があります。
午前二時に
水を取りに行くときだけ
堂から外に出ることができます。
その阿闍梨が若い僧に支えられて
井戸に行く後姿の写真があります。
このとき阿闍梨の身体の重心は
頭のさらに上にありますから
殆ど死者に近い状態です。
こんな状態でも難行苦行が出来るものなのか
不思議でしたが、
何と心の重心はしっかり
宇宙の中心にあるのです。
奇跡のような状態です。
無事千日回峰を満行し
体力を回復して
京都の町に降り立ったとき、
身体と心の気の重心は
どちらも宇宙の中心にありました。
チンプンカンプンの話で何だか分からない?
こりゃまた、失礼しました。
2011/02/21