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散歩しながら(ぼうちゃん)

第117回 何か大きなもの

人は人との出逢いで、
人生を作り上げています。

その事が幸福を運んでも来ますが、
転んで怪我もします。

この年になって、
人生が楽しくなっています。

それはいまだに失敗が多く
恥ずかしきことの日々ですが

人との出逢いで楽しいことも多くあり
そしていろいろ考えさせられる事が
あり過ぎるからです。


出逢いにはきっと大切な理由がある。

そう思います。

これは名言であり真実です。


人が出逢うのは偶然ではない。
しかし必然でもない。

出逢いは
何か大きなものによって

密かに隠されているのでは
ないかと思っています。


多くの人はそれを感じられません。
日々あくせくと働き、
動いてばかりいるのではなく

たまには立ち止まり
自身の身体を通り過ぎる

何か大きなものを
感じる瞬間を大切にしたい。


雨降りの日

むかし流行った歌など口ずさむ。
いまは尺八かな。


あなたと暮らしたわずかな時間
通りすぎれば楽しかったわ
いつのまにか降り出した雨・・・

若い日の別れ。


感傷は生きる力にはならないが

追憶というものは湖の青空のように、
何時までも美しく感じられるものです。


何か大きなもの

といえばいつも私を
そこへ連れて行ってくれる
短歌や詩があります。


啼くな、かなかな。
啼けば遥かが暮れ易い。
啼くな、かなかな、
小竹(ささ)の入日が薄れます

セピア色の風景の中で
何か大きなものを
見ることがあります。

2012/03/24