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散歩しながら(ぼうちゃん)
第11回 無駄を省いて
本と酒と。
若いときには何でも構わず
手当たりしだいに読み散らかし、
飲んだくれていたわけですが、
若いときの無駄な時間も必要とは言えやはり
もったいないことをしていたと思います。
以前は
酒を飲むと一合くらいでも
二日酔い状態になり
頭痛と気持ち悪くなることが度々ありました。
いまはその原因が何故だか分かりますが
当時は分かりませんから
何て俺は酒の弱い奴だと呆れていました。
たとえば寿司屋のカウンタ-に座るとします。
以前なら目の前の美味そうな肴を
あれこれ何でも食べていました。
鮪、烏賊、蛸、雲丹、イクラ、穴子に平目と。
ところが
私の身体はどんなに新鮮で良いものでも
帆立、雲丹、イクラ、塩辛などを食べると
軽い食中毒になることが分かったのです。
当時そんなことは知りませんから
美味そうな物は何でも
パクパク食べては具合を悪くしていたのです。
酒が弱いのではなく、食中毒だったのです。
いまは寿司屋さんに悪いから
見えないように隠れて
例の方法で自分に合う肴だけを
選んで注文しています。
酒も同じで合うものと合わないものがあり
日本酒は私の☆5なのですが、
焼酎や紹興酒はいけません。
日本酒だけを飲んで
自分に合ったものだけを食べるようにしていれば、
若いときよりも
今のほうが酒も多く飲めるし
二日酔いがまったくありません。
嘘のような話みたいですが
前に書いたホントにあったトマトの話や
ミルクの話で納得されると思います。
本を選ぶときもこの方法を利用しています。
私にとっての☆5の本は
読み終わったときに満足感のあるものです。
加えて
楽しませてくれるだけでなく、
私の生活に役立つことが書いてあること。
また正直で自分に忠実な人が書いたものであること。
作者の才能を惜しまず、もったいぶらず見せてくれ
難しい言い回しでなく
分かりやすく書いてあること。
このことを基準にして☆4か5のものを選びます。
若くないから碌でもないのを
読むのは時間がもったいない。
無駄を省けてありがたいことです。
2011/01/31