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変化是機会(上野陽子)

第46回 売るのも大変

お手伝いをさせていただいてる物件の中で
1件、交渉が成立し、売買手続きを行うことに。

交渉の最終段階でも、
税金をどちらが払うとか、手数料をどうするかとか
管理積立金の返済をどうするかとか。

「そんなの、あたりまえじゃん」と、思ってる事でも
はっきり、条件を提示しておかないと
「そんなの、知らないもん。聞いてないもん」と言われ
ギリギリでバタバタになり
こちらに、不利な状況になってしまう可能性もあります。

やっと、もろもろの交渉が成立したとしても
実際に売買の手続きを進めるのに、
いろいろ手間がかかるんですね...。

例えば、外国人の私達にとっては
売買契約書(合同(ふーとん))の解読が一苦労。

使われてる言葉が、普段の会話には出てこないものですし
早口で、まくし立てる不動産屋の担当者に
「ゆっくり説明して」と、言いながら
重要なポイントを確認しなくてはなりません。

それに、銀行のローン(貸款(だいくわん))を
利用して購入してた場合は、その残額の返済手続きとか

登記の変更に必要な資料をそろえたりとか
売買金の振込みをどうするかとか。

こうやって書いてると、
簡単そうに思えちゃうのですが

実際には、それぞれの手続きに時間がかかり
1回では済まず、何度も窓口に行かなくてはならなかったり
資料が思うようにそろわなかったり。

すんなりとは、進みません...。

それに加え、中国ならでは(?)のリスクがあり

例えば
手付金などの受渡し時に
現金のやり取りをする場合があるのですが
(と、いうより現金渡しの場合が多いのかも)

そもそも、その枚数が確かかどうか、
しっかり確認しなくてはならず

お札の枚数も膨大なので
お札を数える機械を使うのですが、

この機械自体、枚数を間違えることが多々あり(笑)
機械を使ってるのに、何度も確認しなくてはならなかったり。

手付金のやり取りの際
仲介業者にお金を一時的に預けたりすると
いつの間にか、ちょっと抜かれてたり
そのまま現金を持って逃げちゃったなんて、話も聞きました。

なので、現金の受渡しを拒否して
銀行振り込みでやり取りをする方もいらっしゃいます。

先週始まった、売買手続きですが
今日時点で、まだ継続中...。

まだまだ、いろいろありそうです。

2006/06/13