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中国株勝ったり負けたり(豊田大志)

第20回 千載一遇のチャンス

私が小学校6年生の時に、第1次池田内閣は
所得倍増政策を掲げて登場しました。

その頃、名古屋市近郊の山林は価格が
高騰し始めておりました。
「ヤマを買っておけば間違いなくお金持ちになれるぞ」
そんな大人達の話を聞いて小学生のボクは貯金箱、
貯金通帳を見ました。とても土地を買えるような
カネはありませんでした。

日本国が大発展しており、活気溢れる時代に
遭遇していても、自分が小学生では仕方ありません。
大金持ちになる機会を逃しました。
第1次「千載一遇のチャンス」喪失です。

あれから30有余年。
Qさんの「一番悪い時が一番のチャンス」を読み、
電流が全身を流れたかと思うほどの衝撃を受けました。
これぞ「千載一遇のチャンス」だと直感しました。

もとより李白・白居易・陶淵明には親近感がありました。
その隣国が歴史的な大変身を遂げようとしている。
これぞ世界史の奇跡。
大先達Qさんの跡を歩めば間違いない。
今の自分には多少のヒマとカネがある。
なんという幸運。
これこそ第2次「千載一遇のチャンス」と感激したものです。

あれから8年。多少の結果が出ました。
しかしながら、道ははなはだ遼遠。

なまじ金持ちになり多忙にかまけ、子弟の教育を怠り、
そのために地獄を体験している例が少なくありません。

中金持ちへの道は家族共々の精神修養の道でも
あります。その意味で道ははなはだ遼遠なのです。

2006/05/15