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上海から家族への手紙(天真爛漫)

第146回 中国での営業・販売について

中国で10数年仕事をされている方と本音トークをさせていただきました。
日本の製品や食品を中国大陸で販売しようとする企業や個人の方は
数に変動はあっても、
無くなることはありませんし、
かなりのボリュームがあります。

バイヤーの目からみて、
欲しいと思う商品、
それにもまして
中国大陸で何とか売っていこうという気構え・ファイトがあり
ぜひ一緒に頑張っていこうという企業が
多くないと聞きました。

うちの商品は、
中国で売れるでしょうかとか、
もし売れそうなら、
中国で販売したいと考えているんですがという
感じのトーンの企業が多いとのことです。

商談の席に
社長がいらっしゃっていない企業もあり、
商談の際に
本社に戻ってまた返事しますということが
まだまだあるようです。

中国人のバイヤーは
せっかちです。
即決が求められています。
商談会において、
気に入った商品があれば、
その商品をいつまでにどこどこの場所に何千個を
入れてほしいとなります。

ここで多くの場合、
たじたじとなってしまうのだそうです。
これは、
大きな機会損失で
ここでカウンターオファーが提示できない企業は
残念ながら
この取引相手と商談できなくなります。
中国側は待てないのです。
2回目の商談はなくなり、
折角のチャンスをみすみす逃してしまう結果になるだけでなく、
商品をオープンにしていますので、
偽物被害に遭ったり、
商標の問題に出くわす可能性を高めてしまっています。

中国で商談される折には、
見積もりの準備(上海倉庫渡しでいくらになる)とか、
製品の販売についての準備(代理商の決定)とか、
商標権などの取得の準備をしていただいて
中国で必ずたくさん販売するんだという気持ちをもって
望んでいただくことをお勧めしています。

 とうさん

2013/07/06