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上海から家族への手紙(天真爛漫)

第145回 赤いマヨネーズと青いマヨネーズ

杭州にある丘比(キューピー)の工場見学をさせてもらいました。
その時の説明の中で、
赤いマヨネーズと青いマヨネーズがあることを
初めて知りました。

赤と青というのは、
パッケージの話なのですが、
青色のパッケージは、
甘口になっていて、
中国人向けに作られたということで、
スイートマヨネーズと表記してありました。
裏の説明書きをよく読むと、
確かにフルーツサラダ、サンドイッチに
適していますと記されています。
赤色の我々が慣れ親しんでいるふつうのものには、
野菜サラダ、ジャガイモサラダに適していますと
記されています。

知らずに青色のマヨネーズを買った日本人から
味がおかしいとクレームの電話が
よくありますと話されていました。
その際は、
丁寧に2種類あって、
甘口を買われてしまったんですねと
説明されるそうです。

実際に試食させてもらうと
甘い感じがしますが、
パンとか果物につけて食べてみると
意外に口に合います。
マヨネーズと思わずに
新しいドレッシングと思うと
なかなかいけるのではないかと思います。

現在、マヨネーズの消費量は日本だと
1人あたり年間2Kg程度あるのに対して、
中国では20-50gほどとのことです。
これから中国での需要が伸びてきて
日本と同じ程度になると
どれほど生産することになるのか想像がつきません。

日本のものをそのまま中国に持ってきても
うまくいかないのは
よく聞くはなしですが、
マヨネーズの味を
比べてみると
味覚の違いは鮮明になります。
日本人が
ひっくりかえるような発想の転換が
必要なのだと改めて感心させられました。

現在、ドレッシング革命を起こそうということで
いろいろと試行錯誤されているとのことでしたので、
中国のスーパーに行かれる機会があれば、
マヨネーズ・ドレッシングの棚を
ぜひ覗いてみてください。

 とうさん

2013/06/29