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上海から家族への手紙(天真爛漫)

第136回 アフリカ人の留学生が多いのにビツクリしました。

中国語の勉強のために、
大学の短期講習に通いはじめたのですが、
驚いたことに
たくさんのアフリカ人とクラスメートになりました。

中国が資源の関係で
アフリカの国々と仲良くしようとしているのは
聞きおよんでいましたし、
上海万博の際にも、
アフリカ人の多くが
VIP待遇で優先入場したり、
観光したりしているのは目の当たりにしていました。

彼らは、
きっと中国の国費留学で
中国語を勉強しているのでしょう。
一年間南京で勉強して、
上海に来ているとのことです。

偏見ではないですが、
黒人の彼らが、
漢字で書いてあるテキストを
たどたどしくも読み上げるのを
見ると素直に驚きました。

陽気な彼らは、
我々日本人と違って
お行儀よくないので
授業中も携帯はいじっているわ、
おしゃべりは止まらないわ、
わけもなく教室をうろうろするわ、
などで先生も注意するのに
大変だし、
宿題も多く厳しくチェックされています。
こちらはとんだとばっちりと思っていました。

でも彼らは
宿題はこなしているし、
授業の復習もしているようで
それなりにというか
結構頑張っています。
習熟度は結構早く、
1年という時間を考えれば
大したものだなあと思っています。

話をしてみると、
中国のことはシンパシーを感じているようですが、
日本のことについては
まるで知識もないし、
興味もないようです。

日本もこういう面での取り組みをしていると思いますが、
アフリカ人をこれだけ受け入れているのを
とうさんは知りません。
上海のひとつの大学がこれですから
中国全体での取り組みはどのくらいの規模なのでしょうか。
実態はよくわかりませんが、
なんだか日本との差を大きく感じてしまいました。

 とうさん

2013/04/20