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上海から家族への手紙(天真爛漫)

第131回 上海の空はきれいでいいね。

中国語を教えてくれていた学生さんが、
北京大学の大学院を受験するために、
北京に2ケ月前に引っ越しをしていたのですが、
突然上海に戻ってきたと連絡がありました。
北京は、
空気が汚くて耐えられないと言っていました。
折角働いていた会社を辞めてまで
決断して出かけて行ったのに、
戻る決断も早いなあとツッコミを入れてしまいました。

この決断と行動の素早さは、
中国人の長所であり、
特徴と思っています。

それでも、
それほどひどいのかと思うのですが、
北京に出張に出かけた人に聞いてみると、
部屋の中でも臭うし、
1日良くなったと思っても、
次の日にはさらに悪くなって、
道路も100メートル先は何も見えないくらいで、
車の運転もかなり危険といっていました。
その状況のなかでも、
マスクもしていない人が多いらしいです。

上海でも、
幼稚園で行われていた
青空教室と呼ばれていた課外の体育活動が
青空も望めないので、
活動そのものが
中止取りやめになったそうです。

北京から上海を訪れる人は、
上海は、
空がきれいでいいねと言われますが、
上海にいれば
けしていいとは思わないのに、
もっとひどいのですか、北京は?と尋ねてしまうことになります。
3月は異動の時期でもあり、
上海から北京に異動する方もいらっしゃり、
子供を連れた異動は
厳しいなと思います。
その点からみれば、
上海に居られることは
まだいいのかなと感じています。

 とうさん

 

 

2013/03/03