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上海から家族への手紙(天真爛漫)

第108回 イベントは続々と中止・延期です。

先週、日中関係が早く収まるといいと期待しましたが、
事態は、逆の方向に進んでいます。
いろいろなイベントが
中止・延期を余儀なくされているのは
報道の通りです。

なんとか開催されたり、
参加するものでも
大っぴらに「日本」を宣伝するようなことは
安全の保証ができないので
控えるようにと注文がついています。

何とか早く事態を
中国で活動されている方のためにも
収拾していただきたいと期待しています。

しかし、
こういう状況を引き起こしかねないという
イメージはなかったのでしょうか。
このまま中国と付き合わなくてもいいと
考えての行動なのでしょうか。
落とし所をどこにするのか、
全く予想もつかないために
事態の長期化が懸念されます。

中国にいて
感じているのは、
一般的には普通の人は
政治のことは口にしません。
心の中でどう思っているかは
わかりませんが、
私人が政治に関係しても
仕方がないと考えているのが
少なくないです。

しかし、今回の問題においては、
魚釣島は元々中国のものだという
主張を口にする人が
少なくありません。
そして、
驚いたのは、
このままいけば
戦争になる、日本はその覚悟があるのかと
口にする人が少なくないことです。

日本人の多くは、
戦争をイメージすることは
まずないと思うのですが、
こちらでは
すぐにイメージされるのだなと
驚きました。

戦争など
イメージもしたくありませんが、
今の状況を一日でも早く
打開できるように
すばやく方策を打ってほしいと
思っています。

 とうさん

2012/09/15