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上海から家族への手紙(天真爛漫)

第101回 内モンゴルの草原のなかに・・・

内モンゴルの霍林郭勒市(ホーリンゴル)に向かい、
草原の中を走っていくと、
最初に見えたのは、
大きな赤と白の模様の2本の大きな煙突でした。

それは、ホーリングル市を代表する、
2基の発電設備を備えた火力発電所でした。
街の入り口にこの大きな火力発電所があります。

その発電所につながっている青いパイプを
たどっていくと、
ホーリンゴル南部石炭炭鉱がありました。
露天掘りの石炭炭鉱は
とうさんたちの眼下に見渡す限り広がっていて、
その中を20tの巨大ダンプが蟻のように走り回っています。

ほぼ黒い平原のなかに
所々白い地層が見えます。
白い地層が土でその他は、
全部石炭とのことです。
露天掘りというのを初めてみました。
その規模の大きさに圧倒されました。

ここの炭鉱は、
1976年から発掘が開始され、
現在年間1500万トンの石炭を生産しているそうで、
総量で25億トンの石炭の埋蔵が
確認されているとのことです。
ざっと、今のペースで170年くらいかかって
全部を掘り尽くすことが可能です。
ここの炭鉱は、
中国で五大炭鉱のひとつであり、
ホーリンゴル市内には、
まだ調査中の石炭炭鉱が2つあるそうです。

ここの炭鉱で発電効率を高めるために、
細かく石炭をつぶして、
直接パイプラインで
発電所に運んで発電をしているとのことです。

街の中に発電所があることに
驚いたのですが、
この発電所のおかげで
街は潤い、住民の所得もかなり高く、
豊かな生活が送られているとのことです。

そして、
青い空、
白い雲、
緑の草原、
これがモンゴルの宝であると教えてくれました。

確かに、
マクドナルドやスターバックスはありませんが
週末も日が長いため、
夜遅くまで
親子連れや若い人たちが
スポーツしたり、歌ったり踊ったり
して楽しんでいました。

草原の中を
散歩したり、
寝転んでいると
これ以上の贅沢はないと感じられずには
いられませんでした。

とうさん

 

2012/07/16