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上海から家族への手紙(天真爛漫)

第55回 まもなく開通です。北京-上海間高速鉄道!

ろとくんへ

中国のフライトは、遅れることが本当に多いのですが、
一番遅れるのは北京だと思います。

国内線は、定時に飛んだことを経験したことがありません。
スポットを離れるとやれやれやっと離陸するかと思うのですが、
北京の場合はなぜか滑走路の手前で、
渋滞をおこしています。
この間は、スポットから離れてから一時間待ちです。

北京から上海までの所要時間を考えると、
空港には一時間前に着きチェックインしますから、
定時にスポットを離れても離陸までに一時間かかると
フライト時間が2時間ですから
それだけで4時間かかってしまいます。
これに市内から空港までの時間を考えると約5時間です。

まもなく北京-上海間の高速鉄道が開通することになっています。
この高速鉄道のもっとも早いいわば「のぞみ」タイプの列車の所要時間が
約4時間半とか5時間とか言われています。
フライトの時間だけを考えると鉄道で北京まで行くことなど考えもしなかったのですが、
よく考えてみると、
空港の時間のいい加減さによるイライラ感を除くことができるので、
鉄道の利用もあるのかなと考え始めました。
日本と同じように飛行機より鉄道に軍配があがるようになるかもしれません。

それにしても、
最近の中国の鉄道網の発展の早さには
本当に驚かされます。
上海-南京間も従来の在来線に加え、
上海万博の開催に併せて、
高速鉄道が整備されました。
そして、
まもなく、上海-北京の高速鉄道の開通です。
この2つの高速鉄道は、驚くことに全く違う線路及び駅を利用するのです。
南京までだったのが、北京まで延長されたわけではなく、
全く異なる路線が開通するということです。

さらに、
計画では上海-南京間には、
揚子江沿いに
もう一本別の高速鉄道の整備が計画されているようです。
本当に驚くばかりですが、
とうさんは、上海の駅がすでに4つもあるのに、
さらに増える駅の名前と場所を覚えなければならないので大変です。

開通して、北京までぜひ乗ってみて、
どちらが便利がまたお知らせします。

 とうさん

2011/06/12