戸田ゼミ通信アーカイブ トップページ >> 上海から家族への手紙(天真爛漫)

上海から家族への手紙(天真爛漫)

第41回 マナーが変わるのはいつ?!

まっちんへ

今年は2月3日が中国でのお正月でした。
こちらの暦で仕事をしていますので、
1週間のお正月休みを利用して、
貴州省に旅行しました。
その報告は、次回以降に伝えることとして、
今日はその道中の飛行場であったことを伝えます。

中国のマナー・エチケットがまだまだなのは、
わざわざ言わなくても承知でしょう。
その一例として、
中国人は飛行機に乗る時に、
小型のスーツケースなど大きな荷物でも
平気で機内持ち込みをします。
そのため、
飛行機の荷物入れを確保するためかどうかわかりませんが、
飛行機の搭乗前には
搭乗口の前に多くの中国人で列ができます。
(もちろん、搭乗が始まれば横入りは日常茶飯事です。)

先日は、
某中国系大手の航空会社係員が、
飛行機の後方の座席の方から先に搭乗させようとアナウンスしました。
このようなことは、日本や香港などでは当たり前だし、
日本では、誰もが黙ってその指示に従います。
香港では、係員がチケットを確認して前方の座席の客は列から厳しくはずしています。

中国も国際化に向けていよいよやる気になってきたのかと、
感心したのですが、
後がいけません。

並んでいた中国人たちは、
なんでそんなことを言うのだと大合唱でブーイングです。
係員は一人で懸命に後方座席の人から搭乗させようとするのですが、
お客の方は関係ない早く搭乗させてくれといって埒があきません。
とうとう係員もあきらめてそのまま搭乗を開始してしまいました。
案の定、狭い通路はいつもと同じように混乱し、
時間がかかって搭乗が終わりました。
電車の乗り降りもそうですが、
どうしたら効率よく進むのか、
少し考えればわかりそうなものなのに、
残念でなりません。
でも航空会社の動きは少しホッとしました。

しかし、一方では、
航空会社のほうも航空会社です。
別の空港での話しですが、
その時の飛行機は2列×3列×2列の座席タイプでした。
とうさんは、
3列シートの通路側に座っていたのですが、
近くの席に座っていた3人組の家族がなんと2組も
席を替ってほしいといってくるのです。
3人で並んで座りたいのなら、
搭乗手続きする時に、
座席を確認して、希望を伝えれば済むことなのにと思いました。

しかし、これも受付をしたときに、
航空会社の方が気を利かして
客に空席があればどのように座りたいか聞けばいいだけなのに
それを全くしていないことの証です。
せめて、小さな子供連れなら進んでそのくらいのサービスを提供すれば皆が快適になることができるのに・・・
このようなことを話せばきりがないのですが、
立派なシステムを導入して、
設備は進んでいるのに、
あと一歩のところがダメなんですよね。
本当にいつもいらだちを通り越して寂しくなります。

でも、少しずつは改善しようという兆しが、
感じられたことを報告しておきます。
今度、中国に来た時にはどうなっているのでしょうか。

 とうさん

 

2011/02/13