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上海から家族への手紙(天真爛漫)

第33回 インドのタクシー

こっちゃんへ

インドのツアーでは、

主催者の方から、

一人で夜で歩かないでください、タクシーには乗らないでくださいという注意を受けていました。

ツアーの後半になって、

ムンバイという街で、

ホテルから歩いても15分というレストランに、

とうさんたちは、

タクシー2台に乗って出かけることにしました。

ホテルのベルポーイにタクシーのドライバーに行き先を伝えてもらって、

出発しました。

10分くらい経ってもまだ到着しないので、

だんだん怪しくなってきました。

20分経過してとうとうタクシーを停めて、

どうしたのだと聞いたのですが、

英語が通じません。

インドでは英語が第2公用語になっているそうですが、

タクシーのドライバーは英語は通じないようでした。

最初に、

ヒンズー語でベルボーイに伝えてもらっているのに、

わからないのだったらわからないと言えばいいのに・・・(怒)

ガイドに連絡して、

場所を伝えてもらって走りだしたのですが、

また20分くらいドライブしましたが、

どうも方向が違うようです。

再びガイドに連絡して、

ホテルに戻ってそこから道案内をしてもらってなんとか目的地に到着しました。

わからないならわからないと言えばいいのにと今度こそ皆が一斉に激怒していました。

料金はきっちりと150ルピー(約300円)請求してきました。(帰りは20ルピーしかかかりませんでした。)

最初に値段交渉をしていなかったとうさんたちの失敗もあり、

日本円で考えたら大したことがないし、

腹が空いていたこともあって、

素直に払いましたが、

もしかしたら、

故意にやっていたかもしれないと後から考えてみると、

そうだとするとあまりにも見事だと感心せざるをえませんでした。

また、バンガロールでは、

ホテルが市中心から離れた郊外のIT企業の集積地にあったために、

食事のあとホテルに戻るときに、

タクシーに乗りました。

とうさんが交渉すると500ルピー、ガイドが交渉すると300ルピーになりました。

(インドのタクシーはメーターでなく、行き先により交渉することが多いようです。)

極めつけは、IT企業の社員送迎用のバス・車が白タクに変身してしまうので、

それに乗ると何と100ルピーになりました。

因みに同区間をバスに乗ると13ルピーです。

わずかな経験だけですが、

冒頭の主催者のタクシーには乗るなという注意が思い出されます。

お金の問題だけで済めばあきらめもつきますが、

生命の危険にもさらされることがあるそうなのでゾッとします。

因みに多くの日本人駐在員の方もドライバーを雇われたりして、

ほとんどタクシーには乗られていないようです。

言葉・地理などの問題たけでは何ともならない壁を感じましたし、

同時にいろいろ問題は感じますが、

普通にタクシーに乗ることができる中国は便利だと思いました。

 とうさん

 

 

2010/12/19