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上海から家族への手紙(天真爛漫)

第27回 義烏に行ってきました。

こっちゃんへ

義烏というところへ行ってきました。

中国語の読み方で「イーウー」と言います。

義烏なんて全く知らないし、

聞いたこともなかったと思います。

義烏は、上海から新幹線で約2時間半かかります。

セッコウ省という上海の南側の地域の杭州という都市の近くにあります。

義烏は、

一言で言うと、

100円ショップで並んでいる品物を仕入れてくる街です。

福田市場という大きなビルが約4Kmにわたって立ち並ぶ想像を超えた市場です。

そこのビルの1フロア毎に、

雨傘なら雨傘のお店が100件以上出店しています。

そんな感じでありとあらゆる小物が売られている問屋が集まっている場所です。

聞いたところによると、

義烏には常時生活をしている日本人は、

10人いるかいないかだそうです。

でも、

見の回りにあるもののほとんどがここで手に入れることができてしまいます。

ここで取引されている価格を知ってしまうと、

とても普通のお店ではおろか、

100円ショップでもばかばかしくて買えなくなってしまいます。

それだけの付加価値がついているかと思うと???という状態です。

日本の会社は、

ここではあまり評判がよくないそうです。

なせがというと検品といって、

品物の検査が厳しいからだそうです。

「ゴチャゴチャいうならお前には売らない。」と平気で言われてしまうそうで、

日本向けの品物を扱う人の悩みのタネになっているそうです。

どうしてそんなに偉そうに商売ができるかというと、

義烏の一番のお得意様は、

中近東であり、

二番はロシアだそうです。

これらの国はおおらかで、

70㎝のマフラーを注文して、

65㎝でもOKだそうです。

日本ならそういうわけにはいきません。

義烏は、

街は小さいのですが、

市場だけでも一日朝から晩までみても足りないでしょう。

「百歳魚」というレストランがあり、

川魚と鍋の料理ですが、

川魚が苦手なとうさんでも、

うまいと思ったくらいですから、

せめて一泊二日くらいの日程でいくのがいいかもしれません。

 とうさん

2010/10/24