戸田ゼミ通信アーカイブ トップページ >> 上海から家族への手紙(天真爛漫)

上海から家族への手紙(天真爛漫)

第21回 烏鎮へ行ってきました。

ろとくんへ

 烏鎮へ行ってきました。上海は、揚子江の河口付近にあることから、昔から水郷村がたくさんでき、交通・物流の要所として栄えてきました。

 その名残から、上海近郊には、朱家角、周庄、七宝などの水郷古鎮があります。しかし、それらは観光スポットとして有名になってしまったので、中国人ばかりでなく、日本人をはじめたくさんの外国人が訪れる場所になってしまいました。

 そこで、とうさんは、まっちんとこっちゃんを観光案内するために、烏鎮を選びました。上海からは他の水郷古鎮と比べて少し遠いので、割と落ち着いていて、気持ちよく過ごせるかもと思ったからです。

 上海から約130キロあり、高速道路を利用して約2時間で着きます。

 烏鎮は、東園と西園の2つのスポットがあります。とうさんのお薦めは、新しくできた西園のほうです。料金が若干高めなのと新しくできたということからか、人が断然に少ないです。ゆったりと過ごしたいならぜひ西園に行きましょう。

 観光地になっていますが、園内では民宿があり、地元の人はそこでまさに生活をしています。水路を利用してたくさんの船が行き通っていますし、「鵜飼い」の原型ではないかと思うくらいそっくりな方法で魚を獲っています。もちろん、観光用のものもあるようですので、十分楽しめますよ。

 あと園内には、ホテルもありそこで宿泊することもできます。夜明かりの灯ったなかを手漕ぎの船に乗って、散策するのはとても風情があると思います。まっちんもぜひ次の機会には、一泊して夜の烏鎮を楽しみたいと言っていました。

 確かに、灼熱の太陽のもとでも、船に乗ると水面はとても涼しく、快適でした。ぜひ船に乗ってみてください。

 歩いて回っていると、暑すぎて食欲がなくなってしまいましたので、なかでは食事をしませんでしたので、水郷料理の味はわかりませんでした。川魚とかが苦手なら楊州炒飯などのメニューもありましたから心配はいらないでしょう。

 何年か前にとうさんが訪れた時に比べると、相当数の中国人観光客が増えています。普通の家庭の人たちが家族連れやらカップルで訪れています。こっちゃんは、東園で人酔いをしてしまい可哀想なくらいでしたが、これからももっともっと観光客は増えていくことでしょう。

 西園のほうも東園と同じように、人が溢れるのも時間の問題かなと思いました。中国の経済の発展の凄さはこんなところでも感じることがてきます。のんびりと過ごせるスポットが無くなってしまうか、値段がべらぼうに高くなってしまうかのどちらかになっていくのは、非常に残念ですが仕方がないようです。

 今回こっちゃんも上海を経験しましたので、ろとくんだけがまだ上海に来てないことになります。友達といっしょでもいいから、早くこちらに来て、発展する中国を直接肌で感じてください。

  とうさん

2010/09/14