願掛けも済んで気をよくした私、オーチャードに戻ろうとして
サンテックの中を歩いているときに鍵屋さん（複製コーナー）
を見つけました。

ここで運試し・・・バンコクでだめになったスーツケースベルト
のスペアーキー作りに挑戦することにします。
私が作るわけではないのですが・・・

鍵屋さんのおじさんは、いかにも職人気質という雰囲気。
余計なことを言って面白がっていたら、叱られそうです・・・
「これスーツケースベルトの鍵なんですけど、スペアーキー
作れますか？」と訊ねます。

無口なおじさんは私の差し出した鍵を手に取ってじ～ッと
見つめた後、黙ったままおもむろにマシンの前に立ち仕事に
取り掛かります。（写真）
（お～っ、サンテックの必殺仕事人！・・・）と見つめる私。

２～３分ほどジャージャーとマシンで金属を削る音がした後、
戻ってきたおじさんがカウンターに腰掛けて待っている私に
一言・・・「No・・・Impossible・・・」

ダメでした・・・ここでおじさんが初めて口を開きます。
「鍵の根元をみてごらん・・・溝が根元付近まで来ているだろう。
これはウチのマシンではできないね。」
説明の後、ポンと鍵をカウンターの上に置きます。

（このおじさんが言うのなら、特殊な鍵屋さんでない限り他の
鍵屋さんもダメだろうな・・・）と思いながら帰路につきます。
（明日は何をしようかな？・・・）と次の予定を考えます。
オーチャード通りまで戻ったところで、ツーリストインフォメー
ションがあったのを思い出して行ってみました。


「明日の午前中だけどこかに行きたいけど、ここには何回も
来とうけん行くところがないんよ～競馬までも経験済みタイ。」
と相談してみます。

「今年できたシンガポールフライヤーに乗ってみたら？・・・」
とおねえさんが親切に提案してくれました。
シンガポールフライヤーとは、最近できた世界最大の観覧車
です。
私はまだ乗ったことがありませんし、空からのシンガポールは
フライトの着陸時にしか見たことがありません。
明日は朝８時から営業しているのでフライトにも間に合います。
行きかたを教えてもらいリーフレットを貰ってインフォメーション
を後にしました。

夕食は屋外でとることにし、メリディアンホテル近くのオープン
ホーカーズ（屋外のフードコート）に行きました。（写真）
バンコクと違いカラッとしており、気分も悪くなりません。

周囲は二人連れ以上のお客さんばかりで、話し相手のない私は
ビールが進みます。
タイガービールがなかったのでカールスバーグを頼みましたが、
ビール担当のおねえさんは、グラスに少しでも空きがあるとお酌
をします。
どんどん飲ませて、売り上げを伸ばそうとネラっています。（笑）

その後ゆっくり歩いてブラブラ散策し、ホテルに帰りました。
帰ってきてホテルの外から私の部屋を眺めてみますと、結構
いい雰囲気です。（写真・・・３階の左端です。）
まあ、スペアーキーが作れなかったのは不運というほどのこと
ではありません。

（シンガポールでは比較的うまくいったなあ・・・感謝しなくちゃ。）
バンコクでの出来事を考えると、シンガポールは幸運でした。
ゆったりとした気持ちでベッドに入るねこさんでした。

2008/12/21