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カネなし コネなし アタマなし(スナドリねこさん)

第39回 6月30日(月)その2・・・シティバンク・シンガポールでファンド解約

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さて、朝食もおいしく済ませゆったりと準備してシティバンク・
シンガポールに出かけます。
約束は11時ですが、余裕を持って10時前には出かけました。

ご存知のとおりシンガポールは赤道への至近距離に位置して
いますから確かに暑いのですが、なぜかシンガポールよりも
北に位置するバンコクのほうが暑く感じます。
それもバンコクのほうが蒸し暑く、シンガポールはバンコクより
カラッとしているように感じます。

MRTのサマセット駅まで歩き涼しい構内に入ってezlinkカード
(日本のスイカやパスモに相当)にチャージします。(写真)
そしてラッフルズプレース駅まで行きました。

シティバンク・シンガポールIPB(オフショア口座担当部署)は
MRTの出口から完全徒歩圏内です。
かなり時間に余裕があったので周辺をぶらぶら散策しました。
大華銀行のヘッドオフイスビル周辺はアジアの金融街です。
(写真)

前に3回ほど道を間違え暑い中を歩いた覚えがありますので、
今回はさすがに1回でキャピタルスクエア(ビル名)に辿り着く
ことができました。
いつものとおり守衛のおじさんに挨拶してIDを預け(パスポート
でなくても構いません)エレベータのキーカードつきの入館証
をもらってIPBに向かいます。

約束の時間よりまだ前でしたので、受付で取り次いでもらうと、
おねえさんから前のソファーで待つよう言われます。
これまた顔なじみの庶務係のご婦人が「飲み物はいかが?」と
訊いてくれます。
アイスコーヒーをいただき雑談すると、1年前に家内と二男
(まだ当時2歳)が一緒だったことを思い出してくれました。

11時を少し回ったころ担当者Oさんが現れました。
「1年ぶりですね~お元気でしたか?」などと互いに挨拶します。
そしていつものように個室に招かれ、相談が始まります。(写真)

今回の相談は、「ファンドを少し解約して日本に送金したいが
どれを解約するのがベストか?」という内容です。
テンプルトンの先進国グローバル・パーマルのヘッジファンド・
レッグメイソンの東南アジアグローバル・シュローダーのBRICs
の4つからどれをはずすか?・・・

一方的に商業ベースで押し付けず、情報を提供し一緒に考え
最終判断を投資家に任せるやり方は、日本の金融機関も
見習わないといけません。
解約すると連絡しても、日本の金融機関のように「そんなこと
言わないでもうしばらく置いてください・・・」なんて言いません。
顧客の財産であるという考えが徹底しているからです。

結局、サブプライムで影響を被ったテンプルトンの先進国
グローバルファンドを解約することにし、解約依頼書と送金
依頼書にサインしました。(ホッ)
それでも平均利回りはここ3年で複利10パーセント弱で回って
いましたので、サブプライム問題やポートフォリオのほとんどが
が先進国であることを考えると良かったと思います。

最後に言ったOさんの一言は印象に残りました。
「ジム・ロジャースさんやウオーレン・バフェットさんのような
一部の天才的な投資家は別として、私たちは投資を本業に
してはいけません。あくまで本業(収入源)があって投資は
そのお金でやるものです。○○さん(私)も事業の建て直し
をまず頑張ってください。」

(ああ、邱先生と同じことを言ってる!なるほど・・・)と感心して
シティバンク・シンガポールIPBを後にしました。

2008/12/16