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カネなし コネなし アタマなし(スナドリねこさん)

第31回 6月29日(日)その2・・・ああ第五の不運は・・・満席。

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長い待ち時間、観察好きの私はウロウロ・キョロキョロ・・・
やっぱりネコはネコですね。

ベンチに座ってヒトやモノを観察していると、こんなものを
見つけました。(写真)
スーツケースのような硬いケースでなく、ボストンバッグの
ような柔らかなバッグを密封するサービスとそのマシーンです。

有料で100バーツだったと思いますが、結構繁盛してました。
衝撃防止と盗難防止を兼ねているのでしょうか?・・・・
バッグをターンテーブルにセットしてから、テーブルをくるくるとまわしてパックしていきます。
日本にはあるのでしょうか?

さらに、Hさんに電話をして昨晩の御礼とご心配をおかけした
お詫び、そして今空港でウエイティングしていることなどをお話
しました。
そして念のため、出発時刻の1時間ほど前にスタンバイ
カウンターの前のベンチに移動して待っていました。

インド人のファミリーから頼まれて写真を撮ってあげたりしている
うちに、チェクインカウンターに並ぶ乗客がだんだん残り少なく
なっていきます。
あきらめて帰る希望者が多いのか、キャンセル待ちが少ない
のか私だけが待っているような雰囲気です。
(こりゃ、ダメかなあ)と思っていると、欧米人ビジネスマンが
ハンカチで汗をぬぐいながら荷物を引いてスタンバイカウンター
にやって来てなにやら話しています。(写真)

彼もなにかの事情でどうしてもこの便に乗らねばならないの
でしょう、あせっている様子です。
そして、おそらく同じことを言われたのでしょう、彼が私のベンチ
にやって来て隣に座ります。

「あんた、この便でシンガポールに行くと?」と訊いてみます。
「そうだよ、乗れるかな?」
「なんか、ウエイティングは私たちだけみたいやねえ・・・」と
そんな話をしました・・・

いよいよ乗客のチェックインが終わり、カウンターがクローズ
されていきます。
そして・・・スタンバイカウンターから私達二人が呼ばれました。
イギリス人の彼がマナー良く、「あなたが先だった。」と順番を
譲ってくれました。

カウンターに行きましたらおねえさんの第一声が・・・
「ミスター○○(私の姓)、今日は満席なのでビジネスクラスに
乗ってください。チャージは無料です。」

大逆転ホームランです。
「サンキュー」と言いながらも予想外の幸運にビックリ!
無料でビジネスクラスに乗ったのはヨーロッパに行ったときの
SK(スカンジナビア航空)以来です。

出発時刻が間近なので、とにかく急いで出国審査に向かい
ました。

2008/12/10