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カネなし コネなし アタマなし(スナドリねこさん)

第9回 フィリピンの生活環境 前編

さて、どこの国でもビジネスにはそれなりの苦労がつきまとうのですが、
生活面ではフィリピンはどうなのでしょう?
以下の説明は原則的なもので地域や物により多少は異なります。
また、現地在住の方々のお話と各種資料からまとめたものです。

まず気候ですが、熱帯性気候ですから年間を通じて暖かく、マニラの場合
年平均気温は26~27℃くらいです。
6~11月が雨期、12~5月が乾期と分かれていますが、(4月~5月が日本
の夏に相当し、一番暑い時期です)地域によってかなりの差があります。
服装については、エアコンのない場所では年間を通じて夏の服装でOKです。
したがって、冬の寒さが苦手の方々にとってはありがたい気候です。
中部地域から南部地域にかけては、台風の大きな影響はあまり受けません。

次に住環境ですが、フィリピンは日本に比べて物価水準がかなり低く、
日本人の方々が日本国内で住んでいる平均的な一戸建てやマンションは、
日本国内に比べると安くで手に入りりますし借りることもできます。
ただし、マニラやその大他都市圏ではかなり割高になります。
(高級な物件は高価格にきりがないのは、日本と同じです。)
ただし現在は外国人個人名義では土地は購入できませんので、法人等を
除き外国人が一戸建ては購入できません。
(土地リースなど、他の方法もありますが詳細は省略します。)

マニラですと、一戸建て購入で2LDK~で110万ペソ~、高層マンション
(コンドミニアム)で350万ペソ~(共益費・管理費別途)くらいです。
マンションのほうが一戸建てより高いようです。
賃貸料は実にさまざまですが、現在のフィリピンは不動産価格が急激に
上昇しており賃料の利回りが年率10%前後だそうですから計算してみて
くださいね。(現在フィリピンでの不動産ビジネスは高収益です!)
ちなみに私の友人が住むフィリピンの人口40万人の都市では、商業地区
からジプニーで10分くらいの場所の4部屋戸建の賃料が5500ペソです。
(14000円前後)

さらに不動産以外での買物に係わる環境です。
日用品(食品やそれに準ずる日用雑貨)は日本に比べかなり安いですが、
自動車・電化製品は現地の水準ではかなりの高額です。
電化製品にはフィリピンメーカーのものもありますが、すぐに壊れると
いう評判です。
また、同じ性能の製品が日本国内より高いこともあります。
日本でも自動車や電化製品の価格が月給の何十倍~何倍もした時代が
あったのを思い出しますね。

それから、買物ではありませんがサービスの価格です。
娯楽施設は日本にくらべて十分に整っていませんが、場所により現地の
水準で高い場所と日本に比べかなり安い場所があるようです。
医療も現地水準ではかなり高額です。

買物でお世話になるフィリピンのお金について・・・
通貨単位はフィリピン・ペソ(P)とセンタボ(¢)でP1=100¢です。
紙幣の種類はP1000、P500、P200、P100、P50、P20、P10、P5です。
(P200、P10、P5紙幣はあまり見かけません。)
硬貨の種類はP10、P5、P1、¢25、¢10、¢5の6種類です。

こうしてみると、食べ物に好き嫌いが少なく不動産と電化製品に少しばかり
お金をかけ病院のお世話にならなければ暮らしやすい環境といえそうです。

09

ただし物事は良い面ばかりではありません・・・・
次回は治安と人間関係という生活面で最も大切な部分をお伝えします。

(お断り)
現在世界的な食料危機と金融不安でフィリピンの経済状況も刻々変化して
います。お含みおきください。1ペソ=2.6円前後で推移しています。

2008/04/20