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パラン・パラン(スエナリ)

第30回 後期高齢者

4月1日から「後期高齢者医療制度」がスタートしました。
対象は75歳以上の人、または、一定の障害がある65歳以上の人です。
都道府県単位ですべての市町村が加入する
「後期医療広域連合」が運営する保険者になります。
年額18万円以上の年金をもらってる人は
年金から天引きされます(特別徴収)。
それ以外の場合は市町村に納めます(普通徴収)。

老人医療費を中心に国民医療費が増大する中で、
医療制度を将来にわたり持続可能なものとし、
また、世代間の負担の公平を維持し
現役世代と高齢世代の負担を明確にするため、
75歳以上の一人ひとりが保険料を負担することになります。
そのため、これまで保険料を払っていなかった被用者保険
の被扶養者の人も保険料を負担することになります。
(広域連合パンフレット)

70歳~74歳は前期高齢者となります。
負担は1割~3割で変わりません。
前期後期の線引きの根拠は
75歳以上の人の方が年金の率が高いからか、
単に区切りがいいからなのか?
医療費抑制からの作戦だと思いますが、
年金から天引きですから、とりっぱくれがないです。
うまいアイデアだと思います。

受益者負担と福祉(介護、医療)のバランスを
取っていくのに工夫が必要になります。

70歳以上無料、社会保険の人も無料
だった時期もあったのです。
1981年頃だと思うのですが。

チュニス

2008/04/07