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パラン・パラン(スエナリ)

第264回 隣の男

この隣の男とはこれから何回も遭遇することになるのです。
双子の女の子に話しかけ、なにやらからかったりして、
女の子の反応を楽しんでいます。
おばあちゃんともにこやかに話しています。

向かい椅子に座った客室乗務員にもなにやら
話しかけ、にこやかにしゃべっています。
それから、トイレに来る客にも
気楽に声をかけ、なにか一言二言しゃべっています。
えらい愛想のいい男なのです。

話しかけられた方も、にこやかに対応してます。
たまに、鼻歌を口ずさんでいます。
聞くとフオークソングを歌うとか。
プロかと聞くと、
セミプロみたいなもんだと言ってました。

イルリサットのホテルに着いたとき、
彼が玄関にいたのです。
レストランでも会いました。
ここのマネージャーと友達で、
誕生日にギター片手に歌うとのこと、
サプライズだと言ってました。

このホテルからの眺望はよかったです。
いままで、見たことない風景でした。
湾は凍り、ところどころに小さな氷河が点在しています。

その中、わずかな開いた海路を、小船が一隻静かに進んでます。
遠くの半島に夕日が、沈っで行くところです。。

イルリサットのスーパーでは、日曜日には酒は売りません。
最初の店では、酒のコーナーにロープが張ってありました。
聞くと今日は酒は売らないとのこと、
それではと、ちと大きい次のスーパーに向かいました。
そこは、ロープがありません。
しめたと、思って買い込んで、レジに出すと、
若い店員はノーというゼスチャーで、
アルコール類を没収しました。
どうも、日曜日は禁酒の日のようです。

オーロラの季節は、終わっていました。

2012/04/18