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パラン・パラン(スエナリ)

第242回 ずいき

「ねっとり、ほっくりのサトイモ
煮物やきぬかずきにして食べると、とてもおいしいイモだ
このサトイモ、じつはとても古い時代から食べられてきたイモなんだよ
サツマイモやジャガイモよりも、もっと古く縄文時代には
もう日本人の食材として利用されていたと考えられているんだ。」

わたしはイモよりズイキ(葉柄)が好きなのです。
あの大きな葉っぱの下の部分の葉柄です。
イモよりうえの茎の部分です
下は少し広くて巻いて上に行くと
棒状になって細くなり葉っぱが付いています。
1mほどの長さです。

朝、サトイモ畑に行くと、
広い葉っぱの真ん中に朝露が、
ころころと光ってるのが見られると思います。
とても、きれいです。
しばらく、見惚れてしまいます。

「加藤清正が家臣に篭城戦にそなえて
子女の着物の芯に乾燥ずいきを縫いこむように、命じたそうです。
カンピヨウと同じように保存食として使われています。」
肥後ずいきの由来です。
「ヒマラヤや中国などでも、冬の保存食として乾されています。
パピルスとおなじように葉柄(ずいき)で紙も作れます。」

赤芽というか茎が赤いのを使うのです。
八つ頭の茎をを使います。

いろいろな食べ方がありますが、
わたしは、酢の物が好きです。
適当な長さと巾に切って、鍋かフライパンでから炒りし、
しんなりしたら、火を止めて、
酢と塩と砂糖を入れて出来あがりです。
皮を剥いてからやるそうですが、
手が、あくで汚れるし、面倒なので、剥かずにやっております。

それでも、大丈夫です。
歯応えがあってよろしいです。
色合いがなんともいえません。
濃い赤紫に仕上がります。

秋になると、たべたくなるものです。

引用文献 サトイモの絵本
よしのひろみ へん  じょうめはやと え
P1 6 24 35

2011/10/17