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パラン・パラン(スエナリ)

第241回 カリフラワー

朝8時ポカラを出る。

ポカラからカトマンズに戻る始めは
運転手マーラーは上機嫌だったのでした。
明日はヒマラヤ遊覧飛行だと、かってに決めてたのでした。
途中の店で、簡単なランチとビールを飲み、
出発したのでした。

それは良かったのですが、大分進んでところで、
先に行った車が帰ってくるのです。
マーラーの話では土砂崩れで、通行止めになったというのです。

そこで、彼は迂回路をたどって、カトマンズに向かうことにしたのです。
マルシャンディ川に沿って、ムグリンから南下してナヤンガートで
西に向かい、ヘタウダから北にむかって山間部の狭い道を通って、
カトマンドウに至るルートを選んだのでした。

ヘタウダからの山間の狭い道は、
車のラシュでした。
インドに向かう最短ルートとかで荷物を満載した
トラックも通ります。
途中の崖下に車が落ちていました。
すれ違い出来ませんので、道幅の広いところで、
待っていなければなりませんので、
なかなか進みません。
段々暗くなって夜になってきました。
運転手マーラーは段々無口なってきました。

山間の狭い、がたがたの道を進むのですが、
途中の部落を通過する時
そこには関所があるのです。
若い連中が一台づつ車を停めさせて、
税金を取っているのです。
最初の一回はマーラーが払ったのですが、
後の二回はわれわれが払わされたのです。
20ルピーでした。

ネパール共産党(毛派)支配地域だったものと思います。
道中の山間の段々畑には、カリフラワーとジャガイモが植わっていました。
9月の中旬だったのですが、
カリフラワーの収穫の時だったのでしょう。
大きな編み袋入ったカリフラワーが道端に、
山積みなっておりました。
ホテルアンナプルナの朝食にも出ていました。

カトマンドウのホテルに着いたのは、
午後11時をまわっておりました。

2011/10/09