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パラン・パラン(スエナリ)

第224回 バクダット・カフェ

ダマスカスからパルミラの遺跡に向かう時、
砂漠の中の幹線道路のそばに、
バクダット・カフェの木の看板がでています。

50代の運転手は、そこに車を停めました。
ちょっと、ひとやすみです。
この運転手は背も大きく、でっぷりとして、頓着しないかんじの男です。
簡単な造りの土産屋で、お茶も出してます。
男がオイル缶で作ったギターで遊んでいました。

途中、大型トラックが向こうの荒地に停まっています。
そこらに、放牧されてる、羊を載せて、
ダマスカスに運んでいくのです。

しばらく行くと、標識が、
左に100キロベイルート、
右に300キロバクダットとでていて、
なにか胸が高鳴ったのを覚えています。

バクダット・カフェという映画がありました。
ジュヴェッタ・スティールの歌う
その主題歌が、けだるく、ものうく、なげだしたような、
声が妙にこころにしみたものでした。

2011/06/02