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パラン・パラン(スエナリ)

第222回 アンマン~ダマスカス

アンマンのホテルからタクシーでシリアのダマスカスに向かう。
ホテル内の旅行会社でダマスカス行きを手配する。
運転手は陰気な30代の男で、
口数も少なく、愛想のないやつでした。

昨日、死海に行った時の20代の運転手は
陽気なヤツで
途中、パン屋に寄って出来たてのパンをくれました。

国境は越えてしばらく行くと、
白い長い胴衣を着た男が手を上げています。
運転手はその若い男を助手席に乗せました。
サウジアラビアの学生です。

ダマスカス市内に入ると、サウジアラビアは下りて行き、
運転手は何所かに
電話をしています。
ホテルに泊まるより、安いところがあると言うのです。

しばらく行くと、車は停まり、
BMWからいい男が下りてきました。
これに乗れと言うのです。
なんか、ヤバイ雰囲気です。
われわれは素直に乗りこみました。

何処の行くのかと、思っていると、
なんか、公団住宅みたいなところへ連れられていき、
どうかと、いうのです。
だめだというと、次も似たようなところにつれていかれました。
また、断わると、
男は諦めたのか、
手下の若い男の運転する小型車に
乗せられ、ダマスカス市内に戻り、
何処かの、交差点で降ろされました。

勝手に、行けと言ううことです。
しょうがないので、タクシーをつかまえて、
フォーシーズンズに行きました。
最低で5万だというのです。
われわれには相応しくありません。

あちこち、ふらついて結局、
ヒジャーズ駅近くのオリエント・パレス・ホテルに。

2011/05/19