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パラン・パラン(スエナリ)

第170回 はじめての海外旅行

私が初めて海外に行ったのはインドです。
23歳の秋でした。
仙台から新宿に出てきて、
コマ劇場の隣の、東宝会館の地下の
サウナにいました。

西新宿5丁目西江荘の4畳半のアパートに、
帰るのは、いつも24時頃でした。
ラジオからは城達也の甘い声でジェット・ストリーム
JALがスポンサー
「天空にきらめく夜空の星の彼方に~~」
何とかかんとか甘い声でささやくのです。
パーシーフェースやマントバーニイの合間に
飛行機が飛び立つ音なんか、聞こえてくるのです。
それに、洗脳されたのです。

朝日旅行という会社でした。、
有楽町交通会館で説明会がありました。
東京銀行でローンを組みました。

ツアーで、エローラ、アジャンタ、タージマハール
デリー スリナガル(カシミール) ブッタガヤ、を
周りました。
インド政府観光局がかんでいて、
首相官邸訪問あって、インデラ・ガンディーと
握手したことを覚えています。
やわらかいしっとりした手でした。
彼女は1984年、シーク教徒の男に暗殺されました。
その結果、シーク教徒が多数惨殺されています。

25歳の冬、カラチから入って、ボンベイ(ムンバイ)から
マドラス(チェンナイ)経由でカルカッタ(コルカタ)まで
汽車で移動しました。
ボンベイからマドラスの汽車では、網棚に上がって、
寝てました。

カルカッタのバザールで、バンコク経由シンガポール行きの
格安航空券を買いました。
バンコクで一泊して、シンガポール行くのです。

シンガポールの町を歩いていると
声をかけて来た男がいました。
なんと、カルカッタで切符を売った男だったのです。
驚きました。

泊った宿は連れ込み宿で、
隣の物音がしっかり聞こえるのです。
トイレには、水甕があり、
柄杓ですくって、手で肛門を洗うのです。

2010/07/30