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フリウリ日記(上海花子)

第3回 中国人について(1)

ITバブル崩壊で、私の初めての株式投資は大失敗!

先日、中国人の友人宅に招かれました。彼は大手日系企業
I社に勤めていて、日本語が堪能な中国人男性です。
今年の3月に結婚したばかりです。
彼は私のために、中国人の友達を3人招いてくれていました。
しかし・・・、私の中国語はお話にならなくて、ほとんど彼が
通訳をしてくれました。(汗) 少しショック。
中国人ってすごい早口なんですよね・・・。

初めて知り合ったSさんはスラッとした美人。
S航空会社のスチュワーデス。とてもカンジの良い上海人です。
彼女は最近、離婚したとのことですが、今度、家を購入予定。
他の二人はご夫婦で広告会社を経営していらっしゃいます。

彼らは月収1万元(約15万円)以上稼ぐ中国ではお金持ち。
みんな今度買う予定の家、車、家具、(投資用)不動産、
中国株等の話に夢中です。中国人はお金の話が大好き♪

車の話で盛り上がっていた最中、私が
「でも、みんな上海の中心部に住んでいて交通も便利なのに、
なんでそんなに車が欲しいの?上海は交通渋滞もすごいし、
車の値段もとっても高いじゃないの?」
と、聞いたところみんな口をそろえて自分の頬を指差しながら
「面子(みぃえんつぅ)のためよ」
このような面子による旺盛な購買力が中国の経済を支えて
いるんだなと実感しました。

『旺盛な購買力』で思い出しました。
私は以前、中国人女性と住んでいました。彼女の所有する
高級マンションの一部屋を間借りする形で住んでいたのです。
この彼女は他に投資用マンションと車を所有していました。

彼女の大きな冷蔵庫にはいつも食べきれないほどの食物と
飲物でいっぱい。私の食材をいれる場所もないほどです。
特にダノンのヨーグルトのイチゴ風味やマンゴー風味が
大好きでそれらが2週間分ぐらいぎっしり入っていました。
(ちなみに毎日2個食べていました)
またお酒は飲まない人なのに、友達が来たときに必要だと
言って、いつもビールが10本以上入っていました。

洗面所には有名ブランドの化粧品がズラッと並んでいます。
有名ブランドの化粧品は上海で購入すると日本よりも高い!
ある程度物欲が満たされた後、次に興味が向かうのはやはり
旅行です。
彼女はヨーロッパ方面への海外旅行にとても行きたがっていて、
いつもバルコニーでヨーロッパのガイドブックを眺めていました

私の知っている中国人はみんなお金を使いたがっていますが、
同時にかなりの倹約家でもあります。

元ルームメートは食べ物を粗末にはしませんでした。
今年の春ぐらいに上海で流行った中華風のピザ(30円ぐらい)
を朝食用に買って来ました。
食べきれなかったのか、そのピザは3日放置されていました。
週に2回来ていたアーイー(お手伝い)がそれを捨てようとした時
「捨てないで。まだ食べるから。」
と、言ってました。

また、こんなことがありました。
私が彼女のマンションに引っ越した当初、シャワーカーテンが
カビだらけで、さすがに洗っても使うのは無理だから捨てようと
私がいっても、彼女は嫌がります。
しょうがないので、私が新しいのを購入しました。
カビだらけの古い物を捨てようとすると、
「アーイーにあげるから」といって、決して捨てません。
もちろんアーイーに渡すことなく、ソファーの下に置いて
ありました。

中国人がどこにお金を出すかというと、『面子』が一つの
キーワードだと理解できますが、お金がそこそこある人達の
『倹約』ポイントを理解するのが難しいですねぇ。

2006/11/26