戸田ゼミ通信アーカイブ トップページ >> 北京レポート(北京リーガオ)

北京レポート(北京リーガオ)

第12回 中国人学生の就職活動

中国の大学は7月に卒業式が行われる。
ということで学生の就職はその少し前になります。

今はいわゆる就職氷河期と言われる時期のようで
どの学生も厳しい就職活動のようです。

中国は即戦力重視です。
学生を育てていこうという意識は薄い気がします。

そんな就職氷河期ですがやはり例外は有り、
僕が少し中国語を教えてもらった学生は
日本語が日本人並みに上手で初めて話した時は驚いたものですが
そういう突出したスキルがあると企業も見逃さないようで
日系企業の面接を受けるたびに次々と内定が出ていました。
やはり強いアピールポイントがあるとこうなりますね。

また中国の場合、一般的に内定がでても
最初の3ヶ月ぐらいは「試用期間」ということになります。
これが結構曲者で、日本の場合はまず内定した会社でそのまま働くと思いますが
こっちは転職がさかんなのでこの3ヶ月間に学生が判断してまた就職活動する場合があります。

結局年間を通していつも面接をしている会社がほとんどではないかという状況です。

よく中国の成長力は凄い!というようなことを言いますが
もしこの転職の雰囲気が少なくその企業内で着々と仕事を覚えていく人が
中国全体で増えると、もっと早く国も成長するんじゃないかという気がしないでもない
そんな状況です。

2006/07/25