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第48回 アンドレジュース

アンドレジュース 北方煙台安徳利果汁(08259)

自分の所有している銘柄が、いきなりQ銘柄になるかもしれない。
そう思うと、緊張感で冷や汗が出ます。
僕は、3年前からこの北方煙台安徳利果汁(08259)
を所有しています。
北方煙台安徳利果汁は、りんごジュースの元となるりんご濃縮果汁をつくって
いるメーカーです。日本にも多く輸出しています。
明確に、何年前からと言えるのは、長女の誕生の記念に買ったからです。
なので、長女の年齢=保有期間になります。

北方煙台安徳利果汁を買った理由は、業績も何もあったものではありません。
娘の誕生で、銘柄を連想していたときに、幼児=りんごジュースという
発想が浮かびました。そう、たった、それだけの理由で買いました。
まあ、漠然と中国で消費が伸びると、りんごジュースの消費も、嗜好品として
すぐにではないけれど、伸びてくるのではないかとは思っていました。

買ったあとは、業績もふるわず、株価もあまりぱっとしませんでした。
また、基本的に農作物をつくっているので、業績が収穫量に左右されます。
このあたりが、工業製品とつくっている会社と違うところですね。

でも、後から調べてみると、なかなか良い会社なのですね。
例えば、日本から三井物産が出資しています。
三井物産食糧・リテール本部のIR資料では、この北方煙台安徳利果汁が
優良かつ重要なサプライヤーとして明示されています。
また、台湾の統一企業も出資しています。統一企業は台湾最大の食糧品
メーカーです。

また、僕の琴線に一番触れたのは、
世界銀行グループの国際金融公社が北方煙台安徳利果汁
に出資していることです。
世界銀行は、貧困の撲滅を多国間の枠組みで行う期間です。
世界銀行は、先進国や世界中の投資家から集めたお金を
途上国に融資し、途上国の発展を促しています。
ただ、最近は、相手国の政府のみに融資していたのでは、
あまりうまく行かないと、NGOや民間企業に直接融資
しています。
いつの時代のどん国の政府も非効率です。
北方煙台安徳利果汁への出資は、その観点から行われています。
何も、世界銀行グループが儲けようとは思っているわけでは
ありません。

つまり、北方煙台安徳利果汁の企業活動が、地域の発展に寄与し
貧困の解消につながることを期待しているわけです。
そういうことができる企業として北方煙台安徳利果汁が
選ばれたわけです。

そんな北方煙台安徳利果汁に、この10月、
邱永漢先生率いる投資視察団が訪れました。
さてさて、邱永漢の結論はどうなることやら・・・・

2008/10/21